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月別アーカイブ: 2024年5月

格天井 古民家改修 (株)竹内建築 大工技術 滋賀県 京都 工務店 弟子募集

今回はこの現場で一番大変だった格天井移設を上げさせて頂きます。

以前家屋解体前のお施主さんのおうちで解体した玄関天井の格天井を

今、リフォーム中の玄関の天井に移設しました。当然、玄関の大きさも

柱の傾き、通りなどすべて調べて取り付けました。格天井はとりわけ

グリッド上に組んでいくため、部屋の4隅を直角、つまり正方形か長方形になっていないとできません。平行四辺形やひし形のままだと、グリッドの交点が組めません。

だいぶ時間がかかりましたが、小さい格天井も組み込めたし、大きい格天井も組めました。

こんな経験は、一生のうちで恐らく2度とないと思います。(大工をやっている限り可能性は0ではないですが・・・)

こんな杉の杢板材料もなかなか手に入らないと思います。格天井ができたことで、

玄関が一気に引き締まりました。

 

昔のビス 竹内建築 古民家改修 大工 滋賀県 京都府 工務店

今回はこの写真。

昔使われていたビスです。

わかる人にはわかるのですが、「ビスがこんなに曲がるなんて!!」びっくりして写真におさめました。

現代のビスはひきつける力とそれを保持する力はすごいですが、折れやすいです。昔のビスはこんなに粘性があったんだなと思いました。

同じく、現代に使われている釘もすぐ曲がるし、昔ほど粘性がないのだと思います。

古民家の解体をしていると昔の釘を抜こうとしますが、なかなか抜けないし、よく利いている。これは昔の釘の方がしっかりつくられていたんだろうなぁと感じます。

 

 

車知栓 滋賀県 京都府 大工技術 弟子募集 伝承 竹内建築 古民家改修

今回は外部の大きな庇を作る時の桁の継手を紹介します。昔から使われている

車知栓継ぎです。追っかけ大栓継ぎや金輪継ぎなどいろいろありますが、

今ではアリ継ぎや鎌継ぎがほとんどです。

時間に追われてついつい簡易的な方法で、仕事をしている今日この頃ですが、

自分への記憶の確認や、引き出しをできるだけ多く持っておきたいという思いで、

思いつく限り、大工技術を使う仕事をしていきたいと感じています。